六君子湯

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漢方薬・六君子湯について

六君子湯とは、漢方薬の一種で、胃腸機能の低下した人の消化不良・食欲不振・嘔吐などに効果のあるとされています。その効能を、成分から検証しましょう。
六君子湯は、蒼朮(そうじゅつ)または白朮(びゃくじゅつ)・茯苓(ぶくりょう)・人参(にんじん)・半夏(はんげ)・陳皮(ちんぴ)・大棗(たいそう)・生姜(しょうきょう)・甘草(かんぞう)という生薬を配合しています。
蒼朮はホソバオケラの根茎、白朮はオケラまたはオオバナオケラの根茎、茯苓はマツホドと言う、サルノコシカケ科の菌類の一種から取れる生薬です。
人参は「朝鮮人参」・「高麗人参」と呼ばれているもので、半夏はカラスビシャクという、サトイモ科の植物のコルク層を除いた塊茎。陳皮は熟したみかんの皮を干したもの。甘草は、甘草というマメ科の植物の根を乾燥させた生薬です。そして大棗は、ナツメの実を乾燥させたものです。
生姜はショウガの根茎の事です。この場合の「生姜」は、「しょうが」ではなくて「しょうきょう」と読みます。
発散作用・健胃作用・鎮吐作用があるとされているのとは別に、生姜は大棗との組み合わせにより、他の生薬の副作用をやわらげる働きがあるとされています。六君子湯にはその作用のために配合されている部分もあるのでしょう。
そして大棗も、強壮作用・鎮静作用があるとされていますが、生姜との組み合わせにより、他の生薬の副作用をやわらげるために六君子湯に配合されている部分もありそうです。
その他、白朮は消化器・健胃・利尿・発汗・鎮静の効果があるとされ、蒼朮は成分的には白朮に属すものですが、白朮よりも発汗作用が強いとされている生薬です。
茯苓は利尿・鎮静作用があり、人参は滋養強壮に、半夏は痰きりやコレステロールの吸収抑制効果があるとされています。甘草は緩和作用・止渇作用があるとされています。
こうしてみると、六君子湯には健胃作用を持つ生薬が多く配合されているのがわかります。
さらに、六君子湯の応用疾患として、胃腸型感冒があげられているのも、配合されている生薬から納得が出来ます。

漢方薬・六君子湯を服用する時の注意点

漢方薬には副作用がないと言われますが、それは誤解です。
漢方薬も薬の一種である以上、副作用はあります。
六君子湯にも、偽性アルドステロン症(=アルドステロンというホルモンが過剰に分泌していないにもかかわらず、過剰に分泌しているかのような症状をしめす状態)・ミオパシー(=筋肉がおかされた事によって筋肉が萎縮し、力が入らなくなる病気の総称)・肝機能障害・黄疸などの副作用があります。
あと、薬の併用にもご注意下さい。
六君子湯に限らず、別の病院にかかる際には、必ず現在飲んでいる薬を医師にお伝え下さいますよう、お願いします。